2010/06/12

self-tought artist in Kyoto

今日は寺町通にあるギャラリー、ギャルリー宮脇へ「ベン・シャーン版画展」を見行きました。三階建ての細長いビルの中には大きな螺旋階段があり、その壁面に展示物が展示されているため、階段を登りながら作品を鑑賞することになります。

さらに今回の展示は20世紀のアメリカを代表する画家ベン・シャーンがドイツの詩人ライナー・マリア・リルケが書いた「マルテの手記」からの一編を引いて制作されたもので、一つ一つに詩が引用されています。
詩の進行とともに作品を味わい、また作品の進行とともに、螺旋階段を上って行くのがとても面白く感じました。

ただ、僕が一番関心をもったのは、このギャラリーの最上階。

最上階にはギャラリーのオーナーの趣味と思われる展示物が割とざっくりと展示というか、ほぼ置かれている状態だったので、その感じも好きだったのですが、その中に、これまた何気なく置いてあった本があり、何気なく覗いてみると、そこに新しい発見がありました。

本はアウトサイダーアートに関する文献で、世界各地のアウトサイダーアーティストと言われる作家たちを、その作品と共に紹介しているものだったのですが、その中の一説に「これらのアウトサイダーアーティストの多くは独学でその技法や技術を会得している場合が多く、そういった人々をセルフトートアーティスト(self-tought artist)と呼ぶ」とありました。
アウトサイダーアーティストという言葉は知っていましたが、セルフトートアーティストという言葉は知りませんでした。

以前、振付家の山下残さんに「京極君はいきなり作品つくり始めるよね」と言われたことがあり、思えば自分も沢山の先輩方からの教えは受けつつも、半ば独学でダンスをやってきた感じがあり、まさにself-toughtダンサーなのかもしれないと思いました。
ただの無知の思い上がりかもしれませんが、意外なところで、ちょっとだけ勇気をもらった気がします。

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