2011/08/16

早速の動画公開。

東日本震災チャリティーイベントとして行なわれた、神崎千尋+花背水雄、二人展『CASTEST』(2011年8月6日~14日)の、会期中に行なわれた、京極朋彦によるダンスパフォーマンスの動画をアップしました!
三つに分かれてますが、ぜひご覧ください!


京極朋彦ソロダンス企画『ぜんぜん関係ない』@Performing Gallery&Cafe絵空箱

2011/08/15

『ぜんぜん関係ない』第二期終了!!






本日、京極朋彦ソロダンス企画『ぜんぜん関係ない』第二期が終了しました。

本当にやってよかった!それは単なるコラボレーションではなく、戦いの域まで到達できた気がするからです。



一期と二期を通して、毎回振り解けや細かなタイミングは変わって行ったので、一度も同じ公演はなかったのですが、一番大きく変わったのは、第一期に地上にあった花背さんの鯨のオブジェが、翌週来て見たら、トラスに吊られていたっていう。しかも花背さんからは、当日まで一切連絡がないって言う(笑)



もう完全に喧嘩売ってきたなと!こりゃもう挑戦状だと!俄然テンション上がりました。そのおかげで、第一期に見てくださった方には大変申し訳ないほどに、作品は変化していきました。

一期と二期、どちらいいとか、悪いとか、そういうことではなくて、こんな遊び場を持てた事に、僕は無類の喜びを感じています。

僕にとって今回の公演は、逃げ場のない修行であり、踊る自由、創る自由への希望でした。



自分にとって何が一番大切か。何を残し何を捨てるか、その決断を迫られた二週間でした。



決して集客が多かったわけではありません。チャリティーイベントとしては本当に微々たるものだったかもしれません。それでも企画の段階からかかわり、こうして二週にわたって他ジャンルの作家さんと共同で作れたということは、本当に良かったと思います。良かったというよりも「力がついた」と言う感想の方がしっくり来ます。

そして第二期になって、今までシャッター音がパフォーマンスの邪魔になるからと遠慮していた神崎さんに「写真を取らせて欲しい」と言ってもらえたことが何より嬉しかったです。



そして、今回、少々おこがましくも「自分の踊りは自分で見つけて来い」という師の言葉に応答できたのではないかと思っています。

見に来ていただいた方々、支えてくださった皆様、本当にありがとうございました!



近日、神崎さんが取ってくれた写真と公演の記録動画を公開予定です。お楽しみに!

2011/08/08

『ぜんぜん関係ない』第一期終了!!

久々のブログ更新です。

京極朋彦ソロダンス企画『ぜんぜん関係ない』第一期が終了しました。

今回、ことのほか大変で、ことのほか収穫がありました。

今回の企画はPerforming Gallery&Cafe絵空箱の店主さんの意向で、スペースをアーティストに無料開放し、売上の一部を被災地の復興支援に寄付するという呼びかけから始まり、そこで神崎さん、花背さんに出会い、このような形のパフォーマンスになりました。

『ぜんぜん関係ない』というタイトルだけ先に決めてしまってから、二人の作品が展示されているギャラリーに体ごと飛び込んで、何が出来るのか? しかもその空間は当日にならないと分からないという、何ともスリリングな展開でした。

しかしながらそんな無謀とも思える企画の中から、様々な発見があったのも事実です。
また、今回の会場は、劇場ではなく、飲食の出来るBARだったので、パフォーマンス後に直接お客さんと話すことが出来、その中での発見も沢山ありました。


その中の一つで、印象深い発見は、『ぜんぜん関係ない』というタイトルについて。

このタイトルは写真家とイラストレーターとの共同作業において、一見コラボレーションを全否定するようなタイトルですが、実際、神崎さんの写真やコラージュ、花背さんの立体展示と体を合わせてみると、いやがおうにも関係性が見えてきますし、何より「関係ない」と言うからには、いつも以上に自分の体に責任を負わなければならなくなりました。それはやはり言葉の限定力と言うか、強さなのでしょう。

前回の『カイロー』は無音の45分で、いかに体一つで見せることが出来るか?という挑戦でしたが、今回は上演時間は短くなったものの、言葉による制約(であると同時に開放でもあるのかもしれませんが)と体の関係を扱うことによって、またさらに自身の体への責任の取り方みたいなものが試された気がします。

しかも飲食しながら見るお客さんとフラットな床での接近戦と来れば、もはや修行です。

と同時に、改めて自分のやってきたこと、突き詰めて行きたい興味は「体に責任を取る」と言うことで、逆に言えば「体以外には潔く責任を放棄する自由の獲得」なんだということを感じました。

もちろん見世物ですから体のこと以外の演出、構成、衣裳などなど考えることは山ほどあるのですが、それらを考えつくした上で、抜かりなく準備した上で、最終的に体一つで責任取らさせていただきます! みたいな事がやりたいんだな自分は。と、気付かされました。

このことが生意気にもハッキリしたおかげで、次にやるべきことが見えてきました。

第一期のパフォーマンスはいわば序章です。コレを踏まえて、第二期はさらに進化します。
わざわざ期間を二回にわけたのは、コレがしたかったが為なのです。『カイロー』も再演を繰り返すごとに進化していきました。

第二期、ご期待下さい!!

とか言ってしまうことで、自分を追い込んでみる。コレも言葉の力ですね。