2011/12/31

2011年を振り返る

大晦日ですね!

僕は今数年ぶりに実家でゆるりとした年越しができそうです。そこでホントに怒涛の一年であり色々な転換期でもあった今年を、振り返ってみようかと思います。

今年は東京、横浜に“導かれた”年でした。京都を拠点に活動と、うたっておきながら、今年京都で踊ったのは6月のイベントだけで、あとは大阪で一回、その他すべて東京、横浜での公演でした。。。

今年京都、東京間を何回往復したか、わかりません。。。
おかげて夜行バス会社の方に、顔を覚えられ、受付作業がスムーズになる一方(笑)
このまま顔パスで、ただで乗せてくれるんじゃないか?っていう勢いでした。

そんな夜行バスの中で考えていたことといえば、18で東京を出て、今年27になったなぁってこと。

高校時代、「東京は何でもあるけど、何にもない。何もわからないまま、この街に大人扱いされながら生きていたら、ほんとの大人になった時、何にもない大人になってしまうんじゃないか?」なんて、カッコつけてた頃に比べて、今の自分はどうかいな?って。

でも、僕が京都行きを決めたのは、実際にこんなことを考えていたからで、100ある中から1を掴むことができなかった僕は、情報量の少ない場所で、たった“一つ”を掴んでみたいと思い、京都に来たのでした。

あれから10年弱、ダンスという“一つ”を握りしめて、僕は東京に戻ってくることになります。

東京は10年前も、震災後も、やはり自分にとっては情報量が多すぎて、息がしずらい。
しっかりと自分の呼吸法を持っていなければ、簡単に倒れてしまう。
思春期の悩みの大半は、この呼吸法を探すことだったと思う。僕はやっと京都に来て、まっとうに呼吸ができるようになった気はしています。

しかしながら、東京の空気は東京でしか吸えないのも事実。情報が溢れ、常に流動し、独特のうねりを見せる大気の中で、その空気を吸いながら活動する人々の強さ、したたかさ、その美しさには、東京でしか、出会えない。それがいいことか、悪いことかなんて誰にもわからないけれど。

そんなこんなで、来年から僕は京都で自身のカンパニーを立ち上げることにしました。
この決断ができたのも、今年の東京通いの、おかげだと思っています。東京のダンスの状況、社会状況、そして東京に住む家族、友人、大切な人達と、自分の今置かれている状況、京都の友人達と京都の空気。多くの要因に、導かれるようにして、この決断が導き出されたと思います。

だからこそ今年は“導かれた”年だな、と。
それは18の時、京都に行く、というたった一つの決断が、様々なうねりの中で、様々な要因を巻き込み、今になって自身に帰って来たような、そんな感覚です。だから今回のカンパニー結成は、なんの根拠もないけれど、イケる気がする笑

何を持ってして“イケる”のかなんてわかんないけど、間違っちゃいない感、ハンパ無いっていうか。これしかないでしょ!みたいな?
と言うように、急に文章が軽くなったのは、自信の無さの現われですが。。。

でも一つ言えるのは、僕が京都で獲得した呼吸法で、生き方で、始まったばかりのダンス人生に希望を持ってみたっていいと思っているのです。ついでに言えば、まだまだケツの青い若造が人生人生言ってねーで、とにかくやれよと思って。

84年生まれ、元気ないとか言われるけど、僕は全然そんなことを感じていません。むしろ僕の周りは歯食いしばって、見えないところで力貯めてるやつらが多い気がする。まだ表に出てこないから元気ないとか言われるけど、これから日本は変わっていくわけだし、次はそいつらが時代を作っていくんだと思っています。

そして僕はダンスで、上手く呼吸のできなかった10代の私に、わずかでも深呼吸を許してくれた東京の同級生、同世代の友人達に、恩返しをしたいと思っているのです。

て、ことで今年の公演、出演作をゆるく、オフショットで振り返りたいと思います!

来年のみならず、今後とも京極朋彦をよろしくお願いします!

2011年2月
◆横浜ダンスコレクション受賞者公演『Catch』 @横浜赤レンガ倉庫 出演
CI部と私の歴史はここから始まりました。いつか赤レンガでまた踊りたい!

◆TPAM in Yokohama 京極朋彦ソロダンス企画『カイロー』 @横浜STスポット 振付、演出、出演 
45分無音のソロは海外のディレクターにも好評でした!一日3ステやってアフターパーティにも出たっていう過酷な一日だった。。。

3月
◆倉田翠+京極朋彦『頼むから静かにしてくれ』 @天王寺ロクソドンタブラック 振付、出演
大学の後輩とのデュオ。お互いの体の違いに改めて驚きながらの刺激的な作業でした。

4月
◆青年団若手自主企画 ブライアリー企画『川と出会い』 @アトリエ春風舎 出演。
イギリス人バレリーナをリフトしまくるという貴重な体験をしました。青年団の方々とも沢山知り合えて楽しかった!

6月
◆LOVE SONGS in KYOTO 京極朋彦+和田聖来 @Urbanguild 振付、出演
自分の好きなラブソングに振りを付けるという、一夜限りのイベントに誘って頂き、初めて作品をご一緒させていただくダンサーさんとの共同作業。おかげさまで、好評でした。

8月
◆ソロパフォーマンス『ぜんぜん関係ない』 @Performing Galley絵空箱 振付、出演

写真展とインスタレーションの展示の中でのソロパフォーマンス。これを見てくれたオーナーさんが、12月の企画に誘ってくれました。

11月
◆京都国民文化祭 すごいダンスin府庁2011『はじめまして、こんにちは、いいお天気ですね』
倉田翠×きたまり×京極朋彦 @京都府庁旧本館生庁

大学の先輩、後輩に挟まれて、旧京都府庁で踊らせていただきました。床が赤絨毯で、もっふんもっふんでした!


◆アンサンブルジェネシス×神村恵『エウリディーチェの嘆き』
 @KAAT 神奈川芸術劇場中ホール
振付の神村さんの助手として稽古場につかせていただきました。学ぶべきことが多すぎました。公演も本当によかったんだなぁ

パフォーマンス・ドキュメンタリー上映会:pillow talk #3京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
『カイロー』横浜verの上映会。実はこの映像はポーランドの「JAPANESE PERSPECTIVE NOW !」というイベントで上映されました!普段舞台を見に来られないひとに作品を見て頂いて本当に嬉しかったです!



◆映画『SLOW LIFE』プレミア @京都日仏学館 ヴィラ九条山

フランス人映画監督、クリスチャンの最新作に出演しました。スクリーンの写真、一番左がクリスチャン。右の写真は衣裳を担当してくれたジョゼ。

12月
◆ダンス☆紅白2011 @東中野RAFT 出演
北島三郎先生の『まつり』でソロを踊らせていただきました。こういうイベント、実は大好きです。


◆演劇ユニット・永島庭園&絵空箱・吉野翼プロデュース 「演劇実験的SEPARATEパフォーマンス」 『細氷』 Diamond Dust @Performing Galley絵空箱 出演
久々の演劇作品への出演。ダンサーとしての自分の引き出しが、全開に引き出され、ひっくり返される、演劇の力を実感した公演でした。左のジョジョフィギアは本編には関係ありません。

◆CI部collection HAM!!!!! 宝栄美希+京極朋彦+カワイヒトシ@シャトー小金井2F


2月にご一緒させていただいたCI部の部長こと宝栄さんと、ミュージシャンのカワイさんとの一年ぶりの再会!沢山のダンサーさんとの出会いもあって、楽しかった!

2011/12/24

演劇ユニット・永島庭園&絵空箱・吉野翼プロデュース 「演劇実験的SEPARATEパフォーマンス」 『細氷』 Diamond Dust


無事終了しました!

ご覧の通り、今回、写真の通り囲み舞台でハケ口なし、70分間、踊りっぱなしの舞台でした。

久しぶりの演劇作品への参加でした。しかも稽古は実質4日!!本当に濃密な時間でした。そしてとても実りのある時間になりました。

全三回公演もあっという間に過ぎて、公演後、三回中、三回とも男性に握手を求められるという、ある意味ハットトリックを達成しました。衣裳が衣裳だっただけに・・・

それにしても久しぶりの演劇の現場で、色々新鮮でした。言葉の力、体の力、その両方を信じたい。

来週はCI部セレクション<HAM>参加します!まだまだ年内、頑張りまっせ!

CI部collection HAM!!!!!

[CI部員+相方+MUSICIAN] 
コンタクトベースのデュオと生演歌によるインプロの要素を持った、計5組によるパフォーマンス+インプロジャム。

CI部ブログ http://chi-bu.jugem.jp/

<出演>
宝栄美希+京極朋彦+カワイヒトシ 

手代木花野+ヤスキチ+堤博明
菅彩夏+中川麻央+藤原右裕
菅佐原真理+鈴木よう子+平林秀夫
石井則仁+美木マサオ+(未定)

<日時> 2001年12月27日(火) 19:00 Open 19:30 Start
<会場> シャトー小金井 http://chateau2f.blogspot.com/
<料金> 2000円(1ドリンク付)
<予約> お問い合わせ c.i.ham.2008@gmail.com

2011/12/11

ダンスで紅白歌合戦!!


ご無沙汰してます。只今ダンス☆紅白真っ最中です!会場はこんな感じ!
明日も19:30から東中野RAFTです!

DANCE紅白☆2011

ダンスで紅白歌合戦!!豪華メンバーが踊る、今年の締めの一曲

<出演> 南弓子、新宅一平、吉福敦子、岡田智代、岩崎一恵、武藤容子、京極朋彦
岩渕貞太、関かおりは11日のみ出演

<日時> 2011年12月10、11日 各回 19:00開場 19:30開演

<会場> RAFT 東京都中野区中野1-4-4  03-3365-0307  http://www.purple.dti.ne.jp/raft/

<料金> 予約 ¥2300  当日 ¥2500

<予約> yumizaburou3@yahoo.co.jp

2011/11/03

新たな挑戦です!

さて、本っ当に、長らくの間、サボっていしまっていたブログ。やっと更新します。

というのもこの9月、10月と自分史上最も忙しく、最も落ち着かない二ヶ月でした。忙しさは、いろんなものを得るとともに、いろんなものを失います。それを痛感した二カ月でした。

しかしこの二カ月があったおかげで、一年後までの見通しが立ち始めました。まだまだ確定ではないのですが、少しずつ、自分がどのように創作活動を継続していくか?何を選び、どこに行くか?その指針が見えてきました。

その一つとして、来年から京都でカンパニーを立ち上げます。ダンサー4人、制作一人、音楽家一人の計六人。今まで活動してきた中で、信頼のおけるメンバーが揃ってくれました。ありがたいことです。

今までソロでの活動が多かった分、これは自分にとって新たな挑戦です。
いつかは集団で作品を作りたいと思っていましたが、なかなか踏み出せず、今回も散々迷った挙句の決断でした。ともあれやるからにはしっかりと準備して、納得のいくものを作りたいと思います。

ということで、カンパニーの事始めに、いきなり単独公演も出来ないので、来年の夏、京都でダンスのショーケースを企画したいと思いました。20分作品の三本立て。僕の団体と、関西の若手団体二組の共演です。

何となく集団で継続的に作品を作る若手団体が少ない京都のダンス界。ちょっとつついたら面白いことしそうな人はいっぱいいる気がするので、これを機に、いくつかの団体が集い、切磋琢磨し合う場を作りたいと思います。

そして大切なのは継続と発展。この企画を継続して行き、ゆくゆくは大学出たての作家たちが目標にするような場になればと思います。

と、ここまで言っといて、そんなたいそうな話が、ホントに実現するんかいな?という感じですが、実は、2012年夏、京都、アトリエ劇研で実現しちゃうことになりました!

詳細は決まり次第、随時ブログで更新していきますが、開催日程は2012年7月21、22日。まだなんも決まってないに等しいですが、ともかくやります。やるからには面白いものにします!

とはいえ、作品自体を作り出せるのは来年の5月から。。。それまでは、ひたすら地味な基礎工事です。でも、自分が本当に楽しいと思えることは、自分で作るしかないんです。自分でやるから大変だけど、自分でやるから楽しい。楽しいからこそ、続けられます。

この怒涛の二カ月間で、そんな単純なようで、なかなか出来ないことを実現している人に沢山会い、多くを学びました。

そして、そのことが僕を今回の決断に踏み切らせてくれたと思っています。とにかく具体的に来年、再来年を視野に入れつつ、こつこつとやっていきたいと思います。今後とも京極朋彦を、京極朋彦ダンス企画を、よろしくお願いします!

ちなみに、もちろんソロ活動も継続します。次回出演は12月10、11日、東中野RAFTです。詳細はNEWS欄にて!

2011/09/18

創作者の言葉

「行為している人の言葉というものと、議論している人のことばというものは違う」

この一週間、東京で三人の振付家、一人の演出家と作業を共にし、さらに一人の振付家の作品を見るという、濃いダンスウィークを過ごす中でふと、この言葉が思い浮かびました。小説家の小川国夫の言葉です。

ほとんどが僕より年上の方々で、彼ら、彼女らと語らう中で感じることは、彼ら彼女らの言葉は、それぞれにクリエイティブで、それぞれに、それぞれの哲学があり、やり方があり、譲れないことが、それぞれにあるということ。

一城の主にまでのし上がった人に関して言えば、これは当たり前のことです。それ相応の苦労や経験をして、その哲学、その言葉を手に入れるに至った。そんな彼らの言葉に説得力が無いはずがありません。

彼らは、生活するためにヨガを教えたり、ミュージシャンのPVの振付をしたり、ワークショップをコツコツしたりしながらも、やっぱり舞台でしかできないことがあると、信じてやまない人々であり、そうして続けていったからこそ、何とか生活していけるようになった。(それだけ苦労しても大金持ちにはなれないという現状は今回はおいといて)だからこそ舞台にかける人々の情熱は半端ではないのです。

そんな情熱を持ったあるカンパニーの主宰の方に、飲みの席で「ソロダンサーは甘い」と言われ、ドキッとしました。

ソロダンスが多い僕は集団での創作や、劇団、あるいはカンパニーを主宰している人から見れば、せせこましく、細々とやっているように思われるようで、かなりショックでした。

しかしよく考えてみれば、デュオの作品を作った時はソロの何倍も大変でした。そう考えるとソロダンスは甘いのかもしれません。責任は全て自分にある分、傷つくのは自分一人で済むから。

しかし僕もまだまだ始めたばかりではありますが、一回一回それなりに責任はとってきたつもりですし、苦労の背比べとか、不毛ですし、ソロとかグループとか、向き不向きがあるだろうから、あんまり気にしないですが、やっぱりこうやって書くってことは、ちょっと気にしてるのかも・・・とか思いつつ。。。

しかもちょうど来年に向けて、グループワークを展開していこうかと考えていたので、なんとなく今回言われた言葉が、ズシッっときて、逆に今後を後押ししてくれるような気もします。

やはりそれなりにやってきた人の言葉は、よくも悪くも重量があるってことですかね・・・


2011/09/11

ダンスについて思うこと

さて、9月11日です。あれから10年が経ちました。

この日が来るたびに思い出すのは、当時高校生だった自分の姿です。

当時は学園祭の直前で頭の中はクラスの出し物のことでいっぱい。連日連夜の練習で毎日終電帰宅するような毎日を送っており、「同時多発テロ」と言われても、「なんか大変やな」ぐらいなもんでした。

時が経つにつれて、事の重大性に気づいて行くわけですが、当時は本当に「蚊帳の外」でした。厳密に言えば今も「蚊帳の外」であることに変わりはないのかもしれません。しかしながら今日という日が福島の原発事故から半年ということもあり、いろいろ考えさせられる日です。

実を言えば最近ブログの更新が途絶えていたのも、このことについてぐるぐると考えを巡らせているうちに、正直、踊りたくない、踊れない、何もする気になれないという思いがふつふつと込み上げて来たからなのでした。

震災直後、ダンスに出来ることが必ずあると意気込んでやってきたのですが、夏のチャリティーイベントが終わった瞬間に、ぽっかりと時間が空いたせいもあって、一気に落ち込んでしまいました。

思えば震災直後、落ち込むまいとして、気を張っていたツケが、今になってどっと押し寄せたのかもしれません。「アーティストとして」とか「大人として」とか張り詰めていたものが一気に崩れてしまったのかもしれません。

果たしてこれからダンサーとしてどうしていくべきなのか?という問題から、ただただ忙しくすることで、逃れようとしてきた分、ふと、時間が空いた時にその問題の深さに愕然となった。それが今回の落ち込みの原因なのかもしれません。


しかし、それでもダンスに関わっていたい、止めてはいけないという気持ちは今も途絶えてはいません。むしろこの体験が、自分をよりダンスに向かわせるかもしれません。

そして現在は振付家さんの助手をさせていただいています。

「いまさらなんで助手なの?」と言われますが、今自分にとって、この工程は必要だと思うのです。
もう一度ダンスとの関係を見つめなおし、自分の方向性を確かめたい。今はそう思います。

幸いにも先々に出演の依頼も頂いているので、今立ち直らなければ誘って頂いた人たちに申し訳ないという思いもあります。

そして、こうして書くことで、発信していくことで、少しずつ、また歩き出そうとしています。また必ず表現者として戻ってくるための一歩。今は踏ん張りどきです。

その第一歩として、考えていたことをまとめてみました。と言いつつも、全くもってまとまっていない気もするのですが、ご一読くだされば幸いです。


「これから先の未来のために、ダンスに関わるものとして一体何が出来るのか?」


この問いに対して、ダンスに関わるものとして、どのような応答が出来るのかを考えたとき、自分がそこから多くを学び、救われてきたダンスというものを、自分自身が続けなければという思いが、以前に増して強くなりました。

たとえ自分に才能がないとわかっていても、続けることに意味があると。

自分がいかにダンスに救われたかや、舞台に立つ喜びについて、話す事はできます。しかし、このダンスというとらえどころのない分野を未来に継承していくのは、やはり人であり、体なのだと思うのです。

だからまず大前提に私たちは生きなければならないし、自分の身は自分で守らなければならない。ダンサーとして、ダンスできる体を保たなければならないのです。

それは、映像や記録、教育や制度も去ることながら、ダンスの喜びや楽しさを伝えていく最も強い伝達媒体はダンサーの体とその生き方なのだと思うからです。

自分も現役で踊るダンサーの体、その生き方から多くを学びました。それはダンスの事に限らず、実人生を生きるヒントでもありました。

人として迷いながら、焦りながら、それでもダンサーとして戦っている彼らの姿は、私を何度も勇気付けてくれました。それは技術や作品以外の、その人のイメージ、生き様みたいなもので、むしろそういった部分から私は多くを学んだ気がします。

さらには、そういった先人達が私を受け入れてくれたことも今でも私がダンスを続けている大きな原因でもあります。

私がダンスを始めたのは成人してからでしたし、技術もなけりゃ経験もありませんでした。
にもかかわらず、先人たちが「お前のその動き、生き方がダンスになるんだ」と、教えてくれました。
それは私にとっては大げさですが「お前は生きていいんだよ」と言われたような体験だったのです。

まあ完全に勘違い野郎であり、おだてられて木に登ったタイプであることは間違いないのですが、そんな体験を生み出せるのは、やはりダンスの力だと思うのです。大げさではありますが自分はダンスに救われました。

そんな自分に、もし僅かでもこれから先、出来ることがあるとしたら、それは自分と同じように生き方に迷い、生きる事に所在なさを抱えて動けなくなっている人に自分の、たった一つの物語を体を持って、伝える事だろうと思うのです。

物語自体は一個人の、ちっぽけな話だけども、その人間は今、この瞬間も一人の人間として迷い、焦りながらも戦っている。
その姿を、誇りを持って生で、目の前で見せられる事。それはものすごく小さな事だと思いますが、そんな小さなことが、一人の人間を生かすかもしれない。そう思うと、自分も生きることに少しだけ希望が持てる気がします。

ハッキリ言って自分は地味です。派手な事には向いてないと思っています。そして自分が出来ることはかなり限られている。ましてや自分が人に教えられる事などほとんどないと思っています。

ただ、人並みに生まれて、生きて、死ぬ甲斐を探し求めるだけの野心はある。

だからこそ僅かでもいい。自分のダンスが、自分の生き方が人の心に止まればと思うのです。

近い将来、私たちの原発や政府への無関心に端を発する罪を、子供たちは糾弾するでしょう。

その時に私たちは何を語るか?それを聞き取る若い耳は、私たちの言葉だけでなく、どんな生き方をしてきた体から、私たちの言葉が発せられているか?その仕草、その響きまでも、鋭く聞き取る事と思います。

そんな鋭い耳、射るような眼差しを、今を生きる誰もが免れることはできません。

そして、この糾弾に対して、私は政治家でもなく、学者でもない、ダンサーとして応えなければならない。

そのことが自分をダンスに向かわせ、ダンスを続けさせ、かつて「蚊帳の外」にいた、ただの高校生に、ダンサーと名乗る勇気と責任を与えてくれるのかも知れません。

そして数年後、今回の震災が自分を以前よりダンサーにしたと言える日が来るのかもしれません。

2011/09/08

年内の予定!

久しぶりのブログ更新です。

久々すぎて何を書いたらいいか、よくわからなくなっていますが・・・

とりあえず季節はすっかり秋。夏はいろいろなことがありすぎて、てんやわんやして、その後数年ぶりにダラダラした夏休みを過ごし、すっかり怠けていましたが、季節も変わり、少し暑さも和らいだ今日この頃、やっとこさ秋に向けて動き始めました。


まずは9、10月

現在僕は東京を拠点に活動されているダンサー・振付家の神村恵さんの助手として、11月に神奈川芸術劇場で行われる公演のお手伝いをしています。
オーディションで選ばれた6名のダンサーとアンサンブルジェネシスという現代音楽集団がコラボレーションしたオペラ作品です。

コンテンポラリー界の秀才と言われる(本人は否定していますが)神村さんと、音楽家、オペラ歌手の方々がタッグを組んでのオペラ。

そもそもオペラ作品に関わるのは初めてですし、とにかく稽古場が面白い!五感にビシビシきます!
いい意味で全く先が読めない公演です・・・

さらに11月

京都にて、京都国民文化祭という日本で最大級の文化イベントが今年初めて開催されるのですが、その中のコンテンポラリーダンスのショーケース「すごいダンス」というこれまたスゴイネーミングの催しがあります。

そこに京都造形大学の先輩と後輩にあたり、共演も何度かさせていただいている、きたまりさんと、倉田翠さんのお二人とトリオで新作を作ります。

これまた全然違う身体性を持った三人の共演となり、かなり楽しみです。ガチンコ勝負必至!

ほんでほんで12月

東京は東中野のRAFTというイベントスペースで、新作を発表します。

これは東京を拠点に活動されている南弓子さんのプロデュースで集まったダンサー達のショーケースです。新作といいつつプロデューサーの南さんから「お題」が出題され、それに応える形でクリエーションをしていくので、全く何をするかわかりません!

前回見真美さんの企画に参加させていただいた時のお題は「好きなラブソングで踊り」でした。

今回はどんなお題が飛び出すやら・・これまた怖いような楽しみなような・・・ヒヤヒヤします。

そしてまだまだ続く1月からは・・・

あの!公演の再演のための稽古が始まりますが・・・これはまだ情報公開できません。悪しからず。。。

でも個人的に超楽しみです。しかも再演と言えども、ダンサーが変わるので、また新しい息吹が作品に吹き込まれることでしょう!

てなかんじで、年内もガシガシ踊っていきます!踊るしか脳がないですから!
あ、でも32人前のハンバーグを1時間で作れますけどね。余談ですね。

公演の詳しい情報は随時NEWS欄にアップしていきますので、チェックしてみてください~



2011/08/16

早速の動画公開。

東日本震災チャリティーイベントとして行なわれた、神崎千尋+花背水雄、二人展『CASTEST』(2011年8月6日~14日)の、会期中に行なわれた、京極朋彦によるダンスパフォーマンスの動画をアップしました!
三つに分かれてますが、ぜひご覧ください!


京極朋彦ソロダンス企画『ぜんぜん関係ない』@Performing Gallery&Cafe絵空箱

2011/08/15

『ぜんぜん関係ない』第二期終了!!






本日、京極朋彦ソロダンス企画『ぜんぜん関係ない』第二期が終了しました。

本当にやってよかった!それは単なるコラボレーションではなく、戦いの域まで到達できた気がするからです。



一期と二期を通して、毎回振り解けや細かなタイミングは変わって行ったので、一度も同じ公演はなかったのですが、一番大きく変わったのは、第一期に地上にあった花背さんの鯨のオブジェが、翌週来て見たら、トラスに吊られていたっていう。しかも花背さんからは、当日まで一切連絡がないって言う(笑)



もう完全に喧嘩売ってきたなと!こりゃもう挑戦状だと!俄然テンション上がりました。そのおかげで、第一期に見てくださった方には大変申し訳ないほどに、作品は変化していきました。

一期と二期、どちらいいとか、悪いとか、そういうことではなくて、こんな遊び場を持てた事に、僕は無類の喜びを感じています。

僕にとって今回の公演は、逃げ場のない修行であり、踊る自由、創る自由への希望でした。



自分にとって何が一番大切か。何を残し何を捨てるか、その決断を迫られた二週間でした。



決して集客が多かったわけではありません。チャリティーイベントとしては本当に微々たるものだったかもしれません。それでも企画の段階からかかわり、こうして二週にわたって他ジャンルの作家さんと共同で作れたということは、本当に良かったと思います。良かったというよりも「力がついた」と言う感想の方がしっくり来ます。

そして第二期になって、今までシャッター音がパフォーマンスの邪魔になるからと遠慮していた神崎さんに「写真を取らせて欲しい」と言ってもらえたことが何より嬉しかったです。



そして、今回、少々おこがましくも「自分の踊りは自分で見つけて来い」という師の言葉に応答できたのではないかと思っています。

見に来ていただいた方々、支えてくださった皆様、本当にありがとうございました!



近日、神崎さんが取ってくれた写真と公演の記録動画を公開予定です。お楽しみに!

2011/08/08

『ぜんぜん関係ない』第一期終了!!

久々のブログ更新です。

京極朋彦ソロダンス企画『ぜんぜん関係ない』第一期が終了しました。

今回、ことのほか大変で、ことのほか収穫がありました。

今回の企画はPerforming Gallery&Cafe絵空箱の店主さんの意向で、スペースをアーティストに無料開放し、売上の一部を被災地の復興支援に寄付するという呼びかけから始まり、そこで神崎さん、花背さんに出会い、このような形のパフォーマンスになりました。

『ぜんぜん関係ない』というタイトルだけ先に決めてしまってから、二人の作品が展示されているギャラリーに体ごと飛び込んで、何が出来るのか? しかもその空間は当日にならないと分からないという、何ともスリリングな展開でした。

しかしながらそんな無謀とも思える企画の中から、様々な発見があったのも事実です。
また、今回の会場は、劇場ではなく、飲食の出来るBARだったので、パフォーマンス後に直接お客さんと話すことが出来、その中での発見も沢山ありました。


その中の一つで、印象深い発見は、『ぜんぜん関係ない』というタイトルについて。

このタイトルは写真家とイラストレーターとの共同作業において、一見コラボレーションを全否定するようなタイトルですが、実際、神崎さんの写真やコラージュ、花背さんの立体展示と体を合わせてみると、いやがおうにも関係性が見えてきますし、何より「関係ない」と言うからには、いつも以上に自分の体に責任を負わなければならなくなりました。それはやはり言葉の限定力と言うか、強さなのでしょう。

前回の『カイロー』は無音の45分で、いかに体一つで見せることが出来るか?という挑戦でしたが、今回は上演時間は短くなったものの、言葉による制約(であると同時に開放でもあるのかもしれませんが)と体の関係を扱うことによって、またさらに自身の体への責任の取り方みたいなものが試された気がします。

しかも飲食しながら見るお客さんとフラットな床での接近戦と来れば、もはや修行です。

と同時に、改めて自分のやってきたこと、突き詰めて行きたい興味は「体に責任を取る」と言うことで、逆に言えば「体以外には潔く責任を放棄する自由の獲得」なんだということを感じました。

もちろん見世物ですから体のこと以外の演出、構成、衣裳などなど考えることは山ほどあるのですが、それらを考えつくした上で、抜かりなく準備した上で、最終的に体一つで責任取らさせていただきます! みたいな事がやりたいんだな自分は。と、気付かされました。

このことが生意気にもハッキリしたおかげで、次にやるべきことが見えてきました。

第一期のパフォーマンスはいわば序章です。コレを踏まえて、第二期はさらに進化します。
わざわざ期間を二回にわけたのは、コレがしたかったが為なのです。『カイロー』も再演を繰り返すごとに進化していきました。

第二期、ご期待下さい!!

とか言ってしまうことで、自分を追い込んでみる。コレも言葉の力ですね。