さて、日暮里d倉庫の公演から、すっかりブログを更新できておりませんでした。
なんだか最近は忙しく、次回告知ばかりになっていたこのブログ。
ほったらかしているとなんだか味気ないので、最近のこと、考えたことなどを書き溜めておこうと思います。作品を作ること意外にやはり、自分は書く事をやめられない。
大学時代に書き溜めたノートの山に比べれば、今はほとんど書き留めなくなったけれども、
書き留めても振り返ることはないのだけれども、書く事は、一歩々々地面を踏みしめるよに、自分を前に運んでくれるような感覚を与えてくれる。
そう信じて書いていた気がします。ただ、それは幻想ではないか?と思い始めてもいました。
東京で仕事をさせて頂く機会が増える中で、段々と書く事は僕の中で小さくなっていきました。
多すぎる情報と、早過ぎるスピードについて行くには、あまり書きためないように、次から次に来るものを受けて行くようなステップで、地面の感覚は少しづつ薄れていって、軽く、どこへでもゆけるような気になってみたり。
そんな時、ノートをプレゼントされました。
今まで使っていた大学ノートよりも小さく、そして分厚いノート。
もらった瞬間は「あ、使うかな?」と思ったのですが、いざ使い始めるととっても便利。
それでも以前のような「書くために書く」ような使い方はしていなかったのですが、ここ最近、そこに書かれる言葉はかつての僕のノートのように様々なバリエーションを持ち始めました。
言葉を離れ、絵になり、点が線になり、ただの筆跡、塗りつぶしが増えていきます。
「あぁ」
と思います。
「僕は書く事を忘れていたな」と。
「貴方の欲望が見たい」
そう言われてもなんのことかわからなかったけれども
「何がほしい?」
と問われて、何も答えられなかったけれども
小さく分厚いノートを与えられたとき、「あぁこれだな」と。
すごくちっぽけだけれども、厚みのあるノート。
完成された物語よりも、何かを書き込める場所。
言葉でなくても、語れるという希望。
そんなものが欲しかったのかと。
東京に活動のウェイトをずらすことを決めたのは去年の7月。実際東京での仕事が増え、京都にアパートは残したまま実家に荷物を運び込んだのが8月。とても暑いけれども京都の蒸し暑さに比べれば、東京はカラっとしててマシだなと思ったのを覚えています。
だから今日の雪を見て、なんとなく半年が一気に過ぎてしまったんだなと、寂しい気持ちになりました。
しかし僕の中で京都は今でも創造の原点であり、拠点だと考えています。
今は様々な人と出会い、さまざまな方法で作品を作ってみたい。東京で、東京の人と作品を作ることはその一つ。
今年は海外の仕事もいくつか頂けることになりました。それも京都から繋がる縁が招いたものです。
場所はどこでも、きっと僕は変わらず小さく、分厚いノートのような、小さいけども誰かの希望になる仕事をしていきたい。
そう思うのです。
さて、そんなことを考えつつ、告知もしていかなければなりません。
僕が珍しく大風呂敷を広げた企画が今年で三年目を迎えます。
関西から共に切磋琢磨し合えるような振付家を募集しておりますKYOTO DANCE CERATION vo.3
7月、京都で行われる本番への選考会、応募締切は2月28日(金)です。
詳しくはコチラのリンクでご確認ください。
そして3月には『幽霊の技法』がデュエットになって再演されます。
これも長い長い縁が重なって実現することになった企画です。
場所は日暮里HAGISOにて。
詳しくはNEWS欄をご覧下さい。
結局告知で終わることになるっていう、いつものパターンですが、見に来ていただいた方の心に少しでも残るような活動を心がけています。
ぜひ会場でお会いできるのを楽しみにしております。
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