2014/03/21

『幽霊の技法』終了!!

さて、遅ればせながらHAGISOでの『幽霊の技法』デュオバージョン終了しました!

撮影:森 英嗣

会場にお越しいただいた皆様、居間theaterの皆様、そしてHAGISOの皆様、本当にありがとうございました!
そしてなにより作品に出演していただいた伊東歌織さんに感謝させていただきます。

今回の『幽霊の技法』は僕にとって、初めての挑戦が沢山あり、今後の活動に大きな影響を与えるであろう作品になりました。
京都のソロから始まり、東京でのソロ公演、東京でのデュオへの改訂、そしてHAGISOという特殊な空間での上演。
同じテーマでここまで様々なことを試したことは、今までありませんでしたし、HAGISOという上演空間とは、場所だけでなく、そこを運営している人々、カフェで働く人々、そこを拠点に活動するグループと共に作品が作れたことは、本当に楽しかったです。

そしてこの公演を機に、居間theaterのメンバーとより深く関わることができたし、衣裳さんの田村香織さんや、写真を撮っていただいた森 英嗣さんともつながることができて、本当に嬉しかったです。

作品に関しては、今までの僕の作品でやってきたことが凝縮された感じになりました。
デタラメ語、音楽の使い方、構成、自分が目指すというよりは、いつも同じところに戻ってくるような共通のテーマなどなど、発見が沢山ありました。

ダンサーへの振り付けに関しては、まだまだ未熟な部分が有り、自分のやりたいことを伝え、実現するのに多くの時間がかかります。しかし今回は本当にダンサーに助けられ、はじめて自分の振り付けがダンサーによって予想を超えていくという体験をしました。
自分がダンサーで作品に関わる時も、振付家にこのような体験をしてもらえるダンサーにならなくてはいけないなと、感じるのでした。

そして今回、HAGISOならではの観客(ダンス関係というよりは音楽家や他の分野のアーティスト)の皆さんに作品を見ていただくことができて、様々な意見をもらうことができ、新鮮でした。

『幽霊の技法』シリーズは今後もどこかで再開できればと考えています。
ひとまずは今回の公演で得たものを胸に、次のに向けて頑張ります!

ダンスを続けること、作品を発表することは本当に大変ですが、そのおかげで様々な人と出会うことができる。
そして続けているからこそ再会があります。また一つ、続ける理由が見つかった。僕にとって、そんな公演でした。

最後にもう少しだけ、森さんに撮っていただいた舞台写真を!






2014/03/14

新作『幽霊の技法』に寄せて

いよいよ明日から日暮里HAGISOにて、新作『幽霊の技法』が上演されます。
元々ソロ作品だった本作をデュオにリメイクしたこの作品に、やはり同じタイトルをつけたのは、この作品がソロの時よりも、より明確に自身の目指す方向を指し示してくれたように思うからです。

それはこの作品のテーマに関してもそうですが、振付家として人と作品を制作する時の姿勢や、作家としての方向性についても、この作品は多くのことを自分に与えてくれました。

去年11月から動き出した幽霊の技法プロジェクトの現在が、この作品に凝縮されています。
それは同時に、現時点での京極朋彦を余すとこなく、見ていただけるモノになっているということでもあります。
同時期公演の居間theaterさんの作品と合わせて(最後にリンク先を添付しておきました!)ぜひ、会場に遊びに来てください。皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

京極朋彦

<新作『幽霊の技法』に寄せて>


『幽霊の技法』は京都を拠点に活動している私が、東京での発表を念頭に作り始めたソロダンス作品で、震災以後、東京と京都では震災の捉え方が全く違うという実感をもとに作られ、今年1月に日暮里d倉庫で上演されました。今回上演されるのは、そのソロダンスを元に製作されたデュエット作品です。

 
2011年以降、東京では様々なジャンルにおいて「幽霊」という題材で作品を製作する作家が増え出したように思います。それらの作家が直接の「死」や「死者」ではなく、少し距離を置いた「幽霊」を扱ったことは、東京という都市が福島からの距離に応じて出した、一つの応答であったように感じています。

実際に大きな揺れを感じ、多くの人が帰宅難民となった東京。余りにも大量の死をテレビで知り、見えない放射能の危険にうっすらと晒された東京の“間接的ショック”が「死者」ではなく「幽霊」という応答を示した。そのことは、京都から見て納得のいくものでした。なぜなら、京都では東京よりも震源地から距離があり、“間接的ショック”ですら少なかったように思うからです。(どちらがいいと言うわけだはなく、あくまで私の個人的見解ですが)

今回の『幽霊の技法』デュエットバージョンは、そんな東京を拠点に活動しているダンサーを迎え、東京でのリハーサルを経て製作されました。

ソロを作った時から、私はこの作品で「幽霊の話」をもってして「命の話」をしたいと思って来ました。そのことが、東京のダンサーと製作環境、発表する場所の力に支えられ、より明確になったように思います。だからこそソロもデュエットも同じ『幽霊の技法』というタイトルにしました。

やりなれた製作環境を離れ、新たな挑戦となった今回のこの作品には、本当に多くの方のご協力を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げたいと思います。

京極朋彦
 
詳細情報はコチラ

2014/03/07

ご無沙汰すぎて

さて、気がつけば終わっていた2月。
満身創痍で迎えた3月。
やっとブログを書く時間ができました。
というのも現在、様々な企画を同時進行していまして、バタバタしています。

ひとまず近況報告

①KYOTO DANNCE CREATION vol.3応募者締め切り

先月2月末締切だったKYOTO DANNCE CREATION vol.3参加振付家募集には昨年に比べてなんと3倍以上の応募がありました!
嬉しい限りです。三年目にしてやっとこの企画が認知してもらえ、さらに興味をもって応募してくれた方が増えたということは企画者冥利に尽きます。
関西に、若手が作品を出せる場をつくりたい!そして競い合う仲間が欲しい!という思いが少しずつ形になってきています。

今回は近畿圏から2組の振付家を選出、京極朋彦も作品を上演し、更にはゲストに京都でもお馴染み、Baobabの北尾亘氏のD-incline projectが参戦。
ラインナップは来週までに出ますので、ぜひ楽しみにしてください!

②横浜アートプラットホーム 老松中学校芸術鑑賞プログラム『カイロー』ショートver.&WS
 
 そして3月4、5日は横浜の中学生に『カイロー』を見てもらいました!この作品は無音の作品なので、とにかく上演中にみんな素直に「すげー!」「ヤバイ!」という声が聞こえてきます。
ちょっと間をおくと、「からの〜」って合いの手入るし、「飛ぶんじゃね?」「もっかい来るんじゃね?」って予想大会が始まり、楽しんでくれたみたい。
ラストシーン、カーテンを開けて「祝卒業」の文字が見えたときは、みんな大盛り上がりでした。
いやぁ十年以上ぶりにレタリングとかして、この文字作るの苦労したけど、子供たちの笑顔に報われました!!

そして終演後のWSでは、まず僕が普通に日本語をしゃべれるということに衝撃を受けた中学生達(笑)
短い時間でしたが彼らには、目をつむり、他者と出会うというワークを通じて、普段使うことのない感覚を体験してもらいました。
そしてアラサーにしてこんなことをやっている人がいるという事実に若干引いたり、希望を持ったりして帰って行きました。なんだか卒業生を送り出す先生のような清々しい感覚に包まれ、ジ~ンとしてしまいました。


③3月8日、9日 HAGISO パフォーマンスカフェ


さて、ここからは今後の予定になりますが、これもおなじみ!メニューと同じくパフォーマンスをオーダーできるパフォーマンスカフェが代官山も含めて4回目を迎えます。

なぜかわたくし、皆勤賞でして毎回参加させていただいているわけですが、これ、なんというかオーダーが入るまで誰と、どんなパフォーマンスをどのようにお客さんに届けるかが決まっていないので、ディレクターの稲継美保さん(居間theater)のインカム指示を固唾を飲んで待つという緊張感が毎回半端ないです。

ただ、劇場と違ってそれぞれのパフォーマーが得意技を惜しみなく、垣根なく披露できるという点ではパフォーマーにとってもお客さんにとっても幸福な時間が流れています。
いい企画だから4回も続くんです。
KDCも負けないようにしないと!ちなみに僕は8日のみの出演になります。ぜひお越し下さい!


パフォーマンスカフェ情報 http://hagiso.jp/collaborate/ima-theater/p-cafe2/



④3月15、16日 HAGISO 『幽霊の技法』Duoバージョン


はい。1月にソロで上演された『幽霊の技法』がDuoになって帰ってきます。
自身初の東京のダンサー伊東歌織さんに出演いただきます。

東京という環境で東京のダンサーと作品を作るということは、京都とは全く違います。限られた時間の中でいかにおもい描く形を模索していくか?
ソロという大本がありつつもDuoという可能性にどれだけ漕ぎ出していくことが出来るか?
現在、挑戦中です!

会場はパフォーマンスカフェと同じく日暮里HAGISO
なんとここ、谷中の墓地のど真ん中にあるのです。「劇場は墓地の中に立てられるべきである」と言ったのはジャン・ジュネですが、この作品、HAGISOでしか見られない仕様になっておりますので、ぜひ会場にお越し下さい!

HAGISO一周年記念イベント
http://hagiso.jp/collaborate/ima-theater/1shunen/


⑤4月19日 六本木アートナイト 伊藤キム監修パレード『ふわりたい ながれたい つなぎたい』


この企画は毎年六本木ヒルズ界隈で行われているオールナイトアートイベント、六本木アートナイトのプログラムの一つで、伊藤キムさんの監修のもと、演出部として振付を作っています。
当日は140人の大パレードになる予定ですが現在三人で試行錯誤中です 汗

昨日はパレードを一緒に盛り上げてくれる日本女子体育大学の学生達に振付を授けに行きました。さすがニチジョ!本当にパワーにあふれた子達で、本番が楽しみです!

近日振付動画と共に、一般参加者募集が始まるようです!
一緒に六本木の街を練り歩きましょう!

六本木アートナイトHP
http://www.roppongiartnight.com/2014/index.html



といった感じで、もうとにかくやること多くて、やるしかないっていう現状。
その中で感じることはやっぱり「継続は力なり」と「人の縁の大切さ」です。

僕が舞台芸術に関わり始めたのは大学から、本格的にダンスを始めたのは卒業後だったのですが、そこからコツコツと続けてきたこと、繋がった人の縁が、様々な形で実を結び、今があります。

4年前に苦労して作った『カイロー』初演(こまばアゴラ劇場)を見てくれた、急な坂スタジオの宮武さんが今回の横浜のWSをコーディネートして下さり、宮武さんもメンバーである居間theaterの稲継さんが第1回のパフォーマンスカフェに誘っていただき、今回が4回目です。

また、こまばアゴラ劇場、夏のサミットに参加したことが僕にとって初めての外部での振付作品、並びに東京初公演で、このことはKYOTO DANCE CREATIONの構想に深く影響していることは間違いありません。

また、大学時代、集中授業に来てくださった伊藤キムさんの2012年、京都造形大学での作品『go-on ~からだの森をゆく~』に出演した時に共演した、伊東歌織さんに今回の『幽霊の技法』に出演していただくことになり、2007年に出演し、共にシンガポールにも行ったGRINDER-MANの伊豆さんにアートナイトのお話をいただき、、。

と、いった具合に様々なことが折り重なって、今があります。だからこそ一つ一つ。今目の前にあることをコツコツと続けることが、未来につながっていくのだと信じるばかりです。

ちょっといま、いっぱいいっぱいですが、必ず良い未来があると信じて、がんばります。
また、ブログ更新が滞ってしまうかもしれませんが、ぜひ皆さん、各会場でお会いできるのを楽しみにしております。
よろしくお願いします!!!

京極朋彦







2014/02/08

雪の日のブログ

さて、日暮里d倉庫の公演から、すっかりブログを更新できておりませんでした。
なんだか最近は忙しく、次回告知ばかりになっていたこのブログ。
ほったらかしているとなんだか味気ないので、最近のこと、考えたことなどを書き溜めておこうと思います。作品を作ること意外にやはり、自分は書く事をやめられない。

大学時代に書き溜めたノートの山に比べれば、今はほとんど書き留めなくなったけれども、
書き留めても振り返ることはないのだけれども、書く事は、一歩々々地面を踏みしめるよに、自分を前に運んでくれるような感覚を与えてくれる。
そう信じて書いていた気がします。ただ、それは幻想ではないか?と思い始めてもいました。

東京で仕事をさせて頂く機会が増える中で、段々と書く事は僕の中で小さくなっていきました。
多すぎる情報と、早過ぎるスピードについて行くには、あまり書きためないように、次から次に来るものを受けて行くようなステップで、地面の感覚は少しづつ薄れていって、軽く、どこへでもゆけるような気になってみたり。

そんな時、ノートをプレゼントされました。
今まで使っていた大学ノートよりも小さく、そして分厚いノート。
もらった瞬間は「あ、使うかな?」と思ったのですが、いざ使い始めるととっても便利。

それでも以前のような「書くために書く」ような使い方はしていなかったのですが、ここ最近、そこに書かれる言葉はかつての僕のノートのように様々なバリエーションを持ち始めました。
言葉を離れ、絵になり、点が線になり、ただの筆跡、塗りつぶしが増えていきます。

「あぁ」

と思います。

「僕は書く事を忘れていたな」と。

「貴方の欲望が見たい」

そう言われてもなんのことかわからなかったけれども

「何がほしい?」

と問われて、何も答えられなかったけれども

小さく分厚いノートを与えられたとき、「あぁこれだな」と。

すごくちっぽけだけれども、厚みのあるノート。

完成された物語よりも、何かを書き込める場所。

言葉でなくても、語れるという希望。

そんなものが欲しかったのかと。


東京に活動のウェイトをずらすことを決めたのは去年の7月。実際東京での仕事が増え、京都にアパートは残したまま実家に荷物を運び込んだのが8月。とても暑いけれども京都の蒸し暑さに比べれば、東京はカラっとしててマシだなと思ったのを覚えています。

だから今日の雪を見て、なんとなく半年が一気に過ぎてしまったんだなと、寂しい気持ちになりました。
しかし僕の中で京都は今でも創造の原点であり、拠点だと考えています。

今は様々な人と出会い、さまざまな方法で作品を作ってみたい。東京で、東京の人と作品を作ることはその一つ。
今年は海外の仕事もいくつか頂けることになりました。それも京都から繋がる縁が招いたものです。
場所はどこでも、きっと僕は変わらず小さく、分厚いノートのような、小さいけども誰かの希望になる仕事をしていきたい。

そう思うのです。

さて、そんなことを考えつつ、告知もしていかなければなりません。

僕が珍しく大風呂敷を広げた企画が今年で三年目を迎えます。

関西から共に切磋琢磨し合えるような振付家を募集しておりますKYOTO DANCE CERATION vo.3
7月、京都で行われる本番への選考会、応募締切は2月28日(金)です。
詳しくはコチラのリンクでご確認ください。


そして3月には『幽霊の技法』がデュエットになって再演されます。
これも長い長い縁が重なって実現することになった企画です。
場所は日暮里HAGISOにて。
詳しくはNEWS欄をご覧下さい。

結局告知で終わることになるっていう、いつものパターンですが、見に来ていただいた方の心に少しでも残るような活動を心がけています。
ぜひ会場でお会いできるのを楽しみにしております。



2014/01/21

ダンスがみたい!新人シリーズ『幽霊の技法』終了!

 
 
 
ダンスがみたい!新人シリーズ『幽霊の技法』、昨日無事に終了しました!
ご来場いただいた皆様、終演後お声かけいただいた方々、そして今回のクリエーションに携わっていただいた全ての人に感謝させていただきたいと思います。
特に僕のわがままに最後まで付き合っていただいた日暮里d倉庫のスタッフの皆様には頭が上がりません!

まだあまりお客さんの感想など聞けていないのですが、今回の作品は自分でも初めてのことにいろいろ挑戦しつつ、本当にギリギリまで(本番当日まで)悩みました。
京都でじっくり作ったにも関わらず、直前にガラリと変わったり、アクシデントが重なったりと本当にバタバタだったのですが、そのおかげで今の自分のダンスを(その未熟さを含め)明確に見直すことができた気がします。

そしてそして!今回の『幽霊の技法』は3月、居間 theater さんがプロデュースするイベントにてデュオ作品に生まれ変わります!

しかも会場はまた日暮里、HAGISO(http://hagiso.jp/)にて、!   

◆『幽霊の技法』振付:京極朋彦/出演:伊東歌織、京極朋彦
◆『キッチン、リビング、奥の部屋、ステージ(仮)』構成・演出:稲継美保/出演:酒井幸菜、山崎朋

二つのプログラムが同じ会場で展開します。詳細は近日、このブログでも公開致します!

今日は一日死んだように眠っておりましたが、明日からは3月に向けて再起動します!
頑張りますーーー!


2014/01/12

遅ればせながらの明けまして

新年明けましておめでとうございます!!
 
ということで、年が明けて随分経ってしまいましたが、今年もよろしくお願いします!この写真は昨年渋谷の3DボディースキャンスタジオCUBEで撮影した僕の3Dデータ。今年も上を向いて歩こう!ってことで、上向きな画像をアップしてみました。
 
年始からは新作『幽霊の技法』に向けてとにかく稽古していたわけですが、いやはや毎回繰り返す本番前の、この必死感にはいつになっても慣れませんね。
本当に自分には何もない、それでも周りの人が「いや、あるでしょ、さっさと踊りなさいよ、辞めるのなんて簡単なんだから」と言ってくれて、毎回消えかかるダンスの灯火を、辛うじて燃やしていくという繰り返しです。
 
昨日も京都芸術センターで公開リハーサルがあったのですが、何度も僕のダンスを見てくれている人、初めて出会う人が、皆さん好き勝手言ってくれる 笑
その一言一言がありがたいです。そしてその後、飲みに誘ってくれる先輩達。その一つ一つが僕のダンスになっていくのだと思います。
 
たった一人で舞台に出でいく、その直前、舞台袖で思い出すのはそういった人たちの顔です。
どんな舞台も、いつも思い出すのはこの瞬間。
自分が舞台に出る直前の時間。この時間ってとても特殊な時間で、これから来る日常の上に重なって、少しだけ浮かび上がったような不思議な時間への架橋。その橋際に立つような時間。
僕はこの橋を渡った先の時間も好きですが、ここに飛び込んでいく間際。“あわい”の時間がとても好きで、だからこそ何度も僕は舞台に立つのだと思うのです。
 
それはなんだかバスケの3ポイントシュートと似ています。(私、中高バスケ部員なので)
ボールが手から離れた瞬間からシュートが決まるまでの時間。
自分も含め、会場の全員の視線がボールの行く末を眺めている時間。結果がどうなるか全くわからない時間。それでも練習で何度も繰り返した指の感覚で、打った本人にはなんとなく、未来が予感できるような、そんな“あわい”の時間が、舞台上に出る瞬間にあるような気がします。
 
そして今は試合で3ポイントが決まるかどうかではなく、「決める」と強く願いながら練習する時間でもあります。一番辛い時期ではありますが、仲間の支えによってなんとかシューズを履き、コートに向かうのです。(今、冬の早朝の体育館の寒さを思い出して戦慄していますが、京都もそれに負けないくらい、すこぶる寒いです!)
 
と、いうように、日頃お世話になっている方々に、新年の挨拶もままならないまま、現在創作に没頭しています。
1月20日が終わって初めて、私は2014年が迎えられる気がしています。
 
どうかお時間ありましたら、新年のダンス観劇初めにぜひ、日暮里d倉庫に足をお運びください。
ご予約は京極までご連絡いただければ、チケットを取り置きさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
京極朋彦
 


2013/12/31

2013年振り返り!!

さて、今年も終わりますなーてことで、現在新作に向けてリハーサル中ですが、一休みして紅白でも見ながら写真で今年を振り返ってみます。2014年も楽しく過ごせますように!

2013年1月 イスラエルダンサー、イドバタシュWS&ショーイング

このWSは本当に刺激的で、その後の僕の作品に多大な影響を与えました!




















2月 福岡ダンスフリンジフェスティバル参加
『カイロー』ショートバージョンでの九州初上陸!毎日なんか食べてました。。。























3月リアロドリゲスWS&ショーイング
リアとの出会いはその後の僕のダンスと、ダンスを取り囲む環境について深い影響を与えてくれました。 














4月『カイロー』ショートバージョン
Deviate.coのイベントにて


5月 京極朋彦ダンス企画『理想の森』

初めて8名のダンサーに出演してもらった作品。今までで一番大規模な公演でした。
とにかく楽しかったんだよねー














あと、家に鹿も出たよねー
 


















6月 なんてったって木ノ下歌舞伎『三番叟/娘道成寺』チリ、サンチアゴ公演!
サイコーでした!!




そして三野新さん写真展「Z/G」
本物のフクロウと共演、可愛かったなぁ
写真展でのパフォーマンス。ここから『幽霊の技法』の構想がめきめきと浮かび始めるのでした!














7月 KYOTO DANCE CREATION vol.2
二年目を迎えた京都で僕がプロデュースするダンスショーケース。今年は東京、京都、愛知、山口という幅広いメンバーが集結!2014年、第三回開催決定です!お楽しみに!






















8月 京都生協夏の学校WS

5歳~大学生まで入り混じった小学校でのWS。ほんとに心臓鍛えられましたよ。。。

















で、四ツ谷喫茶 茶会記にて『カイロー』再び



9月 3Dボディースキャナーを使用したパフォーマンス『Scanned Body』






















 あと9月はHAGISOでダンサーズカフェもありました!


10月 KYOTO EXPERIMENT 2013 Billy Cowie『Art of movement/Dark Rain』と木ノ下歌舞伎『SANMASOバババッとわかる三番叟』
怒涛の一週間、二本番。もうね、やるもんじゃないですよ。どっちも最高でしたが!



 


その直後、森下スタジオでWhenever Wherever Festival 2013で山崎阿弥さんと共演するも、写真がない。。。10月は忙しすぎました。あとアレハンドロのWSも10月だったね



11月 東山ダンスヤードと『幽霊の技法』リサーチWS開始

ダンスヤードもね、みんな夢中で写真ないよねー 笑
少しずつWSをすることにも慣れてきました。


で、HAGISO撮影で再びこれやることになったり















12月 森山開次パフォーマンス『Live Born』サポート
































そして行ってまいりました青森!

 
















青森国際アートセンターにて山崎阿弥さんの製作されたインスタレーションの中で共に踊りました。
本当にいい出会いに溢れた5日間でした!














そして『幽霊の技法』ワークインプログレス公演
これ本当にレクチャー教室みたいですが、踊りましたよ!















ということでざっくりと今年一年を振り返ってみると、毎月何かしらやってました。

忙しすぎたというか、急ぎすぎた感もあり、これは来年への課題でもあります。
ただ、やらなければわからなかったこともあり、前向きに、無駄なことは何一つないと信じて来年も頑張ります!

そして来年もどこかで、みなさんにお会いできることを願っております。
もうサブちゃんが歌い始めたのでこの辺で。2013年も残りわずか。来年も良い年でありますように!

 
 
 
 

2013/12/02

KYOTO DANCE CREATION vol.3 参加振付家募集開始!!

さて!来年もKYOTO DANCE CREATIONの開催が決定しました!
今年でなんと三回目、 vol.3!という事で今年はさらに面白い企画を目指して頑張ります!

前回プロデュースに徹した私も、今回は自作ソロで参戦。そしていま最も僕が競演したいと思っていた北尾亘さんに来てもらうことになりました!
北尾さんとは五年前ぐらいに同じ現場で知り合ってから、お互いの作品を見合ってきたという事もあり、念願かなっての競演となりました。

Baobabは、もはや京都でも名前が浸透していますが、今回招致した北尾さんが東京で展開しているD-incline projectは、Baobabの身体のみならず人間を描き、役者やダンサーなど多岐にわたる出演者を踊らせてしまう創作主軸から、より身体への意識を深めたクリエーションを行うことを目指した団体であり、その姿勢がKDCとマッチするのではないかと思い、今回お声掛けしました。
Baobabとはまた一味違った北尾さんの魅力がみられること間違いありません!

そして現在、この二組と競演していただける振付家を近畿圏(京都、大阪、兵庫、滋賀、奈良、和歌山、三重)から募集しています。今回はそれでも応募可能です。
詳しくはブログトップのKYOTO DANCE CREATION vol.3 参加振付家募集のページをご覧ください。

共に京都を、日本を、世界を面白くしていく人との出会いを、楽しみにしております!
まだまだ半年以上も先の事ですが、想像するだけでドキドキします!
沢山のご応募、お待ちしております。

2013/11/18

新作『幽霊の技法』に向けて

さて、東山ダンスヤードも無事終了し、一段落と思いきや、今週から『幽霊の技法』&リサーチワークショップが始まります。
このワークショップはどなたでも参加できるものです。
じゃあこの「リサーチ」とは何か?

今回僕は『幽霊の技法』というソロダンスを作るうえで、様々な人と関わりながら創作をしたいと思っています。
最終的な発表は僕自身が踊るソロダンスですが、前作『カイロー』を制作していたころ、あるいは自分の卒業制作『鈍突』を制作していたころから思っていることが一つあって、それは
「ソロダンスは一人で踊るものではない」
ということです。一人で孤独に稽古するにしても、それを支えてくれる人がいて、スタッフがいて、そもそも産んでくれた両親がいて、その踊りが世に出るまでにその人が生きただけの時間が流れ、出会った人の形跡が残る。それがソロダンスを立ち上がらせるのだと思っています。

そこで今回は様々な人と僕が、普段やっているボディーワークと、新作『幽霊の技法』に向けたワークの二つをシェアしてみたいと考えています。そこから出てきた様々な事が僕の体を通過して新たな「ダンス」が生まれてくることを期待したい。それが今回「リサーチ」とつけた所以です。

そしてそのワークショップ参加者に12月末に行われる途中経過発表を見ていただくことで、今回の東山ダンスヤードのように「ダンス」が生まれていく過程を見てもらいたいと思っています。

ワークショップ&公演、詳細情報、お申込みはこちらからどうぞ!

ではここで、そもそも僕が言う『幽霊』とは何か?という話をします。ちょっと長くなりますが。
 
そもそもの始まりは今年の4月頃、写真家の三野新さんがTwitterで新作の出演者を募集しているのを知り合いのRTで知り、会ったこともない三野さんに興味が湧き、メッセージを送ったのが始まりでした。
三野さんは写真家でありながら「ヒッピー部」というパフォーマンス団体の演出家でもあり、6月に行われるご自身の写真展のテーマが「幽霊」と「ゾンビ」についてでした。
 
もともと写真と身体の関係については興味があったこともあり、僕の方から共に作業をさせて頂くことをお願いし、写真展開催中に行われるパフォーマンスに出演させていただくことになりました。
 
三野さんのいう所の「幽霊」と「ゾンビ」はそれぞれポーズであるという所が、とても興味深く、どの角度の、どのポーズが「幽霊」や「ゾンビ」に見えるか?ということを探るために何十枚も写真を撮ったり、自動シャッターを切り続けながら動いたりして、写真の展示期間中にパフォーマンスを行いました。
 
そのことがきっかけで僕は以下のようなことを考え出します。

なんだかよくわからない、名づけ得ぬ動きを「動きの幽霊」と呼んでみる。そうなると何度も稽古して再生が可能になることを目指す「振付」とは、幽霊を名付けること、あるいはあんまり幽霊のこと考えずに「ゾンビ」になる事だろうか?
体は人間、振付はゾンビ、それらが重なりあるところにヒュ~っと現れる名付け得ぬもの。体と振付の間に立ち上がる一回きりのダンス。それらを呼び出すための「幽霊の技法」を探し出してみたい。(『幽霊の技法』フライヤーより)
 
ダンスとは「名づけえぬもの」であり、それをどのように証明することが出来るのか?という事は、ダンスに出会ってから常にある、僕の制作における一つのテーマであり、即興で踊ることからダンスを始めた自分にとって「振付とは何か?」とはここ一年、特に大きな問いだったわけで、三野さんとの出会いによって、それを「幽霊」と「名づけ」てみることで新たなアプローチが出てくるかもしれないと思ってこのタイトルを付けました。
 
そしてここ一年、集団創作や自分が出ない振付作品、ショーケースのプロデュースなどを経て、改めて自分の身体に向き合ってみようと思ったタイミングでもあり「ソロダンス」をリサーチワークショップという形式で作ってみようと思ったのです。
 
そしてこのタイトルを決めたところから(実際は来年1月、東京のショーケース出演が決まっていたのでタイトルは先に決めなくてはならなかったのですが)早速、興味深い展開が起きました。
 
その辺を僕自身のTwitter投稿からおさらいしてみましょう。
 
1
震災と原発事故以後、東京において、その距離感、虚無感から「死者」ではなく、「幽霊」「ゾンビ」がよく取り上げられたのではないかと思う。新作タイトル「幽霊の技法」を東京の人に話すと「その流れね」って反応されるが、京都だと結構無邪気に「幽霊?何それ?」っていう反応が帰ってくる。(続)
 
2
京都がお気楽だとか、東京の流行りがどうとかではなく、どこで、どこに向けて作品を発表するかを考えている。今回なんでもかんでも「幽霊」と呼んで、ケリを付けてしまう事からは一線を画したい。京都の闇が生む「幽霊」は東京の電力に照らされて、どう浮かび上がるだろうか?
 
震災後、東京と京都でだいぶ空気が違う事ことは肌で感じていましたし、今も感じています。
しかし東京で、やたらと「幽霊モノ」が流行っていたということは知らず、実際この「幽霊」という言葉がぞんざいに扱われているきらいがあるという事を東京の友人から聞いたりしたこともあり、タイトルを決めた時点で様々な事が露わになってきました。

しかし2にも書いた通り、そんなことは実はどうでもよいという気もしますが、とても興味深いのは既に様々な要因が重なり合って「ダンス」が生まれようとしているという事です。
 
僕の実家が東京であることが、自分がどこに向けて作品を発表するか?ということにやはり影響しているだろうし、京都が僕をダンスと出会わせてくれて、そこに10年住んでいることで考えることもあり、全て「ダンス」になっていきます。
そしてそれは大げさなことを言えば「生きてきた今まで」であり「生きていくこれから」でもあると思っています。なんでもかんでも「人生」と名付けてしまうことはちょっと危険ですが。。。

 
と、いうわけで京極朋彦ダンス企画「幽霊の技法」、まずは多くの人に京都でのWSとワークインプログレス公演に来ていただきたいと思っています。
 
そして本番は、来年1月、日暮里d倉庫にて。なおこのプロジェクトはソロからデュオへ、ゆくゆくはカルテットに発展しようとしています。京都での発表も計画中です。
 
久々の長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
 
 

2013/11/06

命削りの秋

さて、怒涛の10月が終わり、11月から少しずつ新作に向けて動き出しました。
しかし去年も一昨年も10月、11月は本当に東京、京都間の往復が半端ないです。

面白いと思った事には何でも首を突っ込んでしまう性格もあってか、多少無理しても夜行バスで行き来を繰り返しているうちに、両方でお誘いを受けたり仕事が見つかったりするようになり、益々行き来が激しくなりました。こんなん若いうちにしかできないやろなぁと思いつつ、、。

そういえば先日、ダンス教育ラボというイベントに参加し、鈴木ユキオさん、田畑真希さんのワークショップと子供たちにワークショップをする際の経験談などを聴く機会がありました。

その中で鈴木ユキオさんが「芸術家は命を削って作品を作る」と仰っていました。まさにその通り。度重なる公演をこなしながら、自身のスキルアップと経験、更には営業と仕事。その全てをこなしながら、自分だけの踊りを模索し続けることは、命を削ることです。
結果、早死にするかもしれないですが、そんなことより生きているうちにやりたいことが山ほどある。見てみたいものが五万とある。

というわけで京都、東京間の往復も命削りの一環です。命削りって変な言い方ですが、無理のないように頑張ります。

そして来年の新作の特設ホームページが出来ました。
この公演は新人アーテイストがバイトやら仕事やらで稼いだお金でチケットを一定数買い取り、それを自分で売るというまさに命を削りのシステムとなっております(笑)
ので是非、チケットは各アーテイストから直接ご予約ください!


ダンスがみたい!新人シリーズ12
そして来週からは京都に帰り、アフタートーク、公演、ワークショップ、リハーサルと怒涛の日々が続きます。詳細は随時ブログにて更新いたしますのでぜひチェックしてみてください!