現在私は東京在住の山崎阿弥さんと共に、稽古に励みつつ、京都と連絡を取り合い、着々と準備を進めているわけなんですが、昨日、東京から参加してくれる北尾亘さんの稽古場にお邪魔しましたので、ここから一週間で、参加振付家の皆様の紹介を書かせていただこうかと思います!
と、いうことで、第一弾はBaobab主宰、ダンサー、振付家の北尾亘さんです!
はい!いいポーズ!
僕と北尾さんとの出会いは、2010年に遡ります。
当時まだBaobabは旗揚げしておらず、僕もKDCなんて事をやるなんて思ってもみなかったころ。
東京で行われた、60代の出演者でダンスを作るという杉原邦生さんの作品『青春60デモ』という企画のダブル振付助手として出会ったのが始まりでした。
もうその頃からこの人は凄いなと、小さな体に無限の力が宿っているなと感じたのでした。
あれから4年、Baobabは旗揚げから毎年京都に来ていてkyoto experiment関係では同じピンクのアトリエ劇研で踊ったり(プログラムは違いましたが)、シンポジウムをご一緒させてもらったり、昨年はBaobabのアフタートークに呼んでいただいたりと、親しくさせていただいており、今回念願のKDC参加ということで、僕は楽しみで仕方ありません!
今回の作品は『鴨が葱しょって』というタイトルのソロ作品です。
Baobabの北尾亘ではなくD-inclineという名義での出品で、そのコンセプトは
身体表現への意識をより深めたクリエーションを目的とし、身体の可能性を模索する【ダンスに傾く】という意のBaobabの新たな作品創作の括り。これまで主軸となっていた[身体のみならず人間を描く]というテーマから、より身体性・抽象性に重きをおいたワークを目指す。
とあります。ということで、今回は北尾さん自身の身体性、世界観が存分に堪能できる作品になっているのではないかと思います。
稽古場でもなんだかんだ作品意外のダンスに関するあれやこれやを話しているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
僕が今回彼をD-inclineという形で京都に呼びたかったのは、彼にこれだけの才能がありながら、更にそこではない別の場所を追い求める探究心と挑戦欲を京都の人に見てもらいたかったからです。
東京と京都、環境や作品を取り巻く状況の違いはさておき、この人のダンスへの情熱は並々ならぬものがある。
ダンサー、振付家と名乗るのは簡単で、、それをじっさいに作品にし、観客に届けるということには、並々ならぬエネルギーがいるのです。このエネルギーを見よ!と僕は言いたいし、そのエネルギーを見たい!と思うのです。
そして、そのエネルギーが一番強く現れ、またそれを体現するのが、彼自身の身体、彼のソロなのではないかと思います。
期待は裏切らないはずです。そして僕自身も今回作品を出します。出すからには負けません!
憧れ半分、負けん気半分で呼んできた!というのが本心です。
だって、発足当初から呼びたくて、三年かかったからね!
というのはさておき、本当にこうして京都に来ていただくことができて嬉しく思います。
きっと劇場では、ダンスを楽しんでもらうにとどまらず、ダンスを踊りたくなる、ダンスを作ってみたくなる。そんな高いエネルギーが見られるはずです。
是非劇場に足をお運びください。
よろしくお願いします!!
●北尾亘 きたお わたる
(写真クレジット:Masakazu
Yoshikawa)
2009年ダンスカンパニー「Baobab」を立ち上げ、全作品の振付・構成・演出を行う。(65)
個人としてソロ作品の創作・演劇作品への振付など多岐にわたる。トヨタコレオグラフィーアワード2012オーディエンス賞受賞。
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