彼女はもともと東京出身でお茶の水女子大学舞踊教育学コースを卒業後、同大学、大学院舞踊・表現行動学コースを修了し、現在は京都市内の一般企業に勤務しつつ、銀河ホール学生演劇合宿事業(岩手県西和賀町)の企画運営に参加するなど、精力的に活動されています。
彼女の踊りを応募映像で初めて見たとき、とても不思議な感覚がありました。それは彼女の体もさる事ながら、「時間の作り方」が独特であるということでした。彼女のプロフィールを覗くと
5歳からモダンバレエ、中学時代から大学時代にかけてジャズ、ヒップホップ、クラシックバレエ、コンテンポラリーなど様々なジャンルのダンスに取り組む。大学院では精神科医・木村敏の現象学をダンサーの目線で解釈しながら、上演における観客の主体的な関わりについて考察
と、あります。
「現象学」!?
なるほど、、、確かに彼女の踊りは体そのものから少し離れたところにある気がします。
踊りは確かに彼女の中にあるのですが、その自意識というか欲望というか、求めるところが少し体から離れている気がして、それが不思議な時間(空間)を作り出しているように思います。
これは僕の勝手な解釈ではありますが。
僕は単純にこの人の起こす「現象」を劇研の空間で見たいと思いました。
今日のリハーサルはかなり細かいところを繰り返し繰り返し練習しているところに立会いました。
体の見え方、感覚、タイミングなど緻密な計画が立ち上がりは消えまた立ち上がりは消えて行く中で、確かのものを拾い集めていくような作業で、このような姿をみれるのはデイレクターの特権かなと思います。とても贅沢な時間でした。
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