今日は京都造形芸術大学で「土方巽~言葉と身体をめぐって~」というシンポジウムがあり、普段見られないような土方巽の映像の上映とゆかりのあるゲストの方々の対談がありました。
今までいくつか土方巽の映像を見たことがありましたが、今回はstudio21で大きなスクリーンでの上映だったため、大迫力でした。
今回土方巽の映像を見ていて、以前人に「何があなたの体を動かしているのか?」という質問をされたときのことを思い出しました。
僕はその時「劣等感」と答えたように思います。その考えは今も僕のどこかにくすぶっていて、今日スクリーンに映し出される土方巽の体を見ているうちに、またその考えが、ふつふつと湧き出してきました。
僕は今でこそダンサーと名乗っていますが、もともとダンスとは無縁の生活をしており、踊りに出会ったのは二十歳を過ぎてからでした。「自分は踊れない」と思っていたし、カッコよく、美しく踊るダンサー、ダンスというもの、そのものに憧れ半面、強い劣等感を感じていました。もちろん今もバッチリ。
でも最近その「劣等感」を埋めよう埋めようとして、すっかりこのことを忘れるよう努めていた気がします。
しかし魅力的なダンサーに出会うたび、レッスンを受けるたび、その劣等感は募るばかり。
こればかりはもう仕方ないと諦めて、というか受け入れて、日々そのことをあまり考えすぎないようにしていたのですが、スクリーンの中から土方巽が語りかけてきました。
「自分の踊りはどこいった?」
って気がしたんだな~
なんなんだろ?きっと好きなんだと思う。好きってだけじゃ片付かないことがたくさんあるけど、とりあえず明日、明後日もシンポジウムは続くので参加しようと思います。
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