今日はチョンさんのリハーサルに今回の暑い夏ワークショップの講師でもあるダニエル・レプコフ氏が見学に来られました。
ダニエル氏はコンタクトインプロヴィゼーションの創始者であるスティーブ・パクストン氏と共にコンタクトを発展させたオリジナルメンバーの一人だそうです。
世界中で実践されるダンスメソッドを作った人たちのうちの一人ってことですね。
リハーサル後、少し話した内容の中で非常に興味深かったのは「疑問はどこからやってくるか?」という話。
今回のリハーサルでは様々な国籍、文化、経験を持ったダンサーたちが共同作業しているので当然数々の問題、疑問、ストレスが生じます。
もちろん日本人同士でだって、自分が疑問に思うことをほかの人は全く問題にしていなかったり、気づいてさえいなかったりということはあります。
そんな時、ただ早急に解決策を求めるのではなく、その疑問はどこから来たのか考えてみると、より多くの可能性が開けてくるし、遠回りのように見えて実は解決策への近道だったりするという話でした。
疑問が生まれるとき人は困惑し、その解決策を考えます。しかしそれをストレスに感じるか、楽しみに変換できるかは紙一重な部分があります。その疑問は自分の国民性から来たのか?個人的な経験から生じたのか?それらはいったいどこから来たのかを考えることは、たしかに、答えのなかなか見つからない、あるいはおそらく答えがないであろう事柄に出くわし、動けなくなってしまった時の一つの処方箋になるような気がします。
さらに面白かったのが「パーフェクトな関係性なんてない」という話。いくら稽古したって一度だって同じことは起きないのだから、大切なことは、その都度自分の目の前で起きていることを見定めること。パーフェクトを追い求めすぎたって疲れちゃうよっていう話もしてくれました。コンタクトインプロの創設メンバーがこういうと、なんか説得力あるなぁと思いつつ聞いてました。
なんかチョンさんもそうだけど海外から来る講師陣達はみんな、時たま子供のような目の輝きを見せる。日本にこんな目をした大人が一体どれくらいいるだろうかと、彼らの話す姿を見てついつい考えてしまう。
何を見て、何に目を向けるかは、その人も目の輝きを変えていくのかもしれない。
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